7才息子と5日間の韓国ホームステイへ!
日本に帰って来て、まず驚いたことは、わが家のリビングがなんと狭いことか?!
というのは、ホストのお宅があまりに大きくて広々としていたから。
窓には、自然豊かな景色がどこまでも広がり、広い庭にはニワトリが毎日あっちへこっちへと散歩していて、のんびりとゆっくりした時間が流れていました。
ホストのオンマは、家族と一緒に大きな工場とお店を切盛りし、毎日10人程の従業員と家族の食事を作り、とにかく忙しくしている人でしたが、いつも私たちの事を気にかけてくれて、本当に良くしてくれました。
仕事の合間には、家族のことや利川(イチョン)のこと、韓国での暮らしについて色々な話を聞かせてくれたり、利川(イチョン)は陶磁器で有名な所なので、陶芸体験に連れて行ってくれたり、韓服のアトリエで試着体験をさせてくれたりと、韓国文化に触れる機会もありました。
オンマは、日本語が話せる人だったので、日本語で会話をすることが多かったのですが、時々ぼそっとつぶやく「オットッケ」、「モルゲッタ」、「モラゴ」、「アイグ〜」など、HippoのCDでも聞いたことのある言葉!!
すごく耳に残りました。
オンマが、家族やお手伝いさんと話す会話に聞き耳を立て、何を話しているんだろうと耳に残る言葉を探すのも楽しみのひとつになりました。
お手伝いさんは、片言の日本語で話しかけると、ものすごい早口でたくさんの事を伝えようとしてくれましたが、私にはさっぱりわからず、一方的な会話で終わってしまうのですが、それでも声をかける度に、その調子でいっぱい話をしてくれるのが嬉しかったです。
オンマの家には、毎日お孫さんが学校帰りに遊びに来てくれて、子供たちとの時間を楽しむこともできました。自分が知っているありったけの韓国語を使って、「モーヤ?」、「モラゴ?」、「オットッケ?」など一生懸命に伝えようとする自分は、まるで子供に戻った気分。すんなりと子供に戻れていた自分にもびっくり。Hippoのおかげだなぁと、つくづく思いました。
家に帰ってまずした事、したかった事。9日ぶりにHippoの韓国語のCDを聞きました。何だか言葉がクリアに聞こえる!!わかる言葉が沢山ある!!
一緒に行った息子のヤマトも、目を輝かせながら「コレわかる〜!!たくさんCD聞いて行ったからかねぇ!」と、驚きとともに“何だかわかる”のがとても嬉しかったです。
ホームステイへ行く前にCDの中でぼんやりと聞こえていた音が、韓国で過ごすうちに次第にはっきりと聞こえるようになった気がします。何度もくり返し真似をするうちに言えるようになり、少しずつ韓国語がぐっと身近なものに感じられるようになりました。毎日の食事の度に耳にした「チャイモケスムニダー」、「チャイモゴスムニダー」、の中にある“モケ”や“モゴ”、「モコシッポヨ」の“モコ”、何だか似ているなぁ…。状況によって変化していくのかな?そんな発見もありました。
子供たちは、最初、お互いに言葉がわからないので、どうやって遊ぼうかと戸惑う様子も見られましたが、ホストのお孫さんが息子のプレゼントした折り紙の“かぶと”を持って来て、「ヤマト、オットケアジ?」と声をかけてきました。最初は首を傾げるヤマトでしたが、折り紙を持ってきて一緒に折り始め、見よう見まねで“かぶと”を完成させて、とっても嬉しそうな子供たちでした。子供たちは、言葉が通じなくても一緒に遊ぶうちに、お互いの名前を呼び合い、お互いの言葉を真似し合い、知っているありったけの言葉を使いながら、あっという間に打ち解けていけるんだなぁと羨ましくも思いました。
そんな子供たちの遊びのやり取りの中で、ヤマトがふと「オンマンテ ブロバラ オンマンテ〜」と言ったのです。お孫さんたちも私も、びっくり!!
どういうタイミングで出てきた言葉かは、私にはわからなかったのですが、とてもいい具合にヤマトの韓国語が自然と出てきたのに驚いたのかなと、そんな雰囲気でした。そして、みんな大笑い。
それから、事あるごとに子供たちは「オンマンテ ブロバラ オンマンテ〜」と言う合うようになりました。ヤマトも「言ってみるものだね!」と、とても嬉しそうで自信をつけたようでした。(ヒッポのストーリーCDの)カバジンの中に出てくるその言葉は、少し強い口調のものですが、子供たちが口にするのは、とてもやわらかいもの。言い方によっては、そんな風にも使えるんだなと、それも新たな発見でした。
また日本では、食事の前のあいさつは手を合わせて「“いただきます”だよ。」と子供たちに教えると、真似をして「いたモケます〜」と。「いただきます」と「チャイモケスムニダー」が一緒になってしまったのかな?とても可愛いかったです。
子供たちのお母さんとは、片言の英語で会話をしました。毎日忙しくしていて、あまり多くの時間を一緒に過ごすことはできませんでしたが、年齢も立場も近くて、話もしやすく、もっとたくさん話をしたいなぁと思いながらのお別れになりました。ですが、彼女とは帰国してからメッセージをやり取りしています。
親子でのはじめてのホームステイ体験でしたが、お互いにもっと知りたい!知ろう!という気持ちが伝わり、とてもあたたかい気持ちになりました。
短い滞在でしたが、交流はこれで終わらない、これがはじまりなんだなぁと感じています。これからのホストとの関わりを大切にしていきたいと思います。
それから、Hippoのみんなと家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
交流へ行くと決めてから、みんなに助けてもらいながら準備をする。みんなが“いってらっしゃ〜い”と見送ってくれて、不安な気持ちもどこかへ。道中は、みんなで行って、みんなで帰る。一人では大変な事も、みんなと一緒なら乗り越えられる。帰って来て、またみんなに“おかえり〜”と出迎えてもらい、ほっとして、またあたたかい気持ちになる。そして、また行きたい!行こう!と思える。
本当に楽しい交流でした。カムサハムニダ♥
(S・Mさん/30代/広島県)