【体験談】多言語で深まる家族のコミュニケーション

7歳長男AO(あお)、4歳長女れい、2歳次男かいと私の四人でヒッポに入会してから3ヶ月が経ちました。
入会当初は、外国語で話している方をみると、その国に何かゆかりがあるのかな、住んでいたことがあるのだろうなと勝手に推測して、自分たちとの間に線を作っていたように思います。

でも今は全く違います。
これが、ヒッポの先輩たちが言う「同じ人間」という境地のはじめの一歩なのかもしれません。

長男・AOは、英語、韓国語、スペイン語の自己紹介を超特急で話しています。長女・れいは母や兄の話している多言語をただただ楽しくそっくりに真似っこしている間に、3ヶ国語で自己紹介が言えるようになりました。次男・かいは、家族紹介のときの兄「あお」姉「れい」と言い、そして自分のことは自分を指差しています。三人とも嬉しそうです。

私はヒッポの活動が本当に不思議でしたが、多言語が流れている環境があるだけで自然に音が拾えてくることに驚いています。特にファミリーの場(毎週メンバーが集まる定例活動の場)で誰かが発した音が、時差をもって私の耳にも入ってきて、一人ほくそ笑んでいます。しかし、わからないままのものも多く、それでも居心地よく過ごせています。この居心地の良さは、みんなの発見の喜びが場に響いているからだと思います。

家の中では、最近、イチローのSD(多言語マテリアル音源のひとつ)をかけています。AOとれいはストーリーが気に入っている様子で、多言語で流れているのに合わせて、日本語訳をオペレッタして楽しんでいます。その様子をみて、また朗らかな気持ちにさせてもらえます。

かいは「ありがとう」がまだ発音できず、「シェイシェ」(中国語)を日常生活に使います。欲しいものがあるとき「1個?」と尋ねると指を二つ出して「トゥー!」(英語)と答えます。
車の中では、兄弟喧嘩が始まるのもしばしばありますが、カイバイボ!(韓国語)と声をかけると、思いっきり笑顔で本気のジャンケンに変わります。
時間に追われて私がバタバタしていると、れいが「パリパリ」(韓国語)と場を和らげてくれます。
多言語を使うことが日常となり、そのおかげで、これまでよりも一層深くコミュニケーションを楽しめるようになり、笑顔が増えた気がします。

今は、ヒッポは太陽みたいと感じています。
太陽が誰にも平等に光を放つように、ヒッポも常に明るく、誰にでも平等にパワーをくれます。赤ちゃんのように今のそのままをさらけ出して、それを全部受け入れてくれていると感じています。そんな環境を本当に有難く思っています。

また子どもたちがzoomのヒッポに参加する際、画面の真ん前の場所の取り合いをして喧嘩をすることに嫌気がさしていたとき、先輩ママさんたちから「子どもたちが積極的でいいね」と声をかけていただき、とても気持ちが楽になりました。改めて、いいところを見つけて言語化することの大切さに気づかせていただくことができました。
ほかにも子育て、自分育てに大切なことをたくさん発見させていただいています。ヒッポの「教えるのではない」スタンスは愛が溢れています。子どもと私だけの関係より、もっと広くいろんな人と時間と場所を共有できることに幸せを感じます。これからも自然と笑顔があふれる毎日になりそうで、ワクワクしています。

令和3年3月 記

Tさん親子

(徳島県在住/Tさん/三児の母)