【体験談】きっかけは「ここで子育てしたら楽しそう!」

温かいファミリーの場

 私がヒッポに入会したのは10年前。
当時まだ9ヶ月だった長男と体験会に参加したことがキッカケでした。
多言語ということばも知らず、子供に英語を習わせたいという思いが強かった訳でもなく、たまたま掲示板で見た体験会チラシに何となく興味が湧き参加。ここで子育てをしたらきっと楽しいだろうな~という勘が働き入会。
 しかし予想に反し、赤ちゃんだった長男は毎回ファミリー(地域での活動)に連れて行っても、人見知りで泣き叫ぶばかり。みんなが優しくしてくれても誰にも抱っこされず大声で泣いて暴れ、最初の1年くらいは殆どファミリーで話を聞くこともできませんでした。
 でも、そんな親子でも温かく受け入れてくれたので、私はファミリーに行くのがとても楽しみで、やめたいと思ったことはありません。子供より自分が楽しみたい気持ちが強かったからでしょうか(笑)
 そんな長男も成長し、今では時々多言語を口にするようになりました。

引っ越しても続けられる環境

 横浜で入会し、福岡に引っ越しましたが、全国あちこちにファミリーがあり、どこでも「Hola!」(スペイン語の挨拶)と言えば受け入れてくれます。色んな場所でヒッポに参加できるのも出会いがあり楽しいです。
 先日、9年前に大阪で話を聞いたヒッポメンバーにたまたまzoomで会えました。久しぶりに再会するだけで、当時、話していたことばや場面まで急に蘇ってきて、懐かしい気持ちになりました。
 人間の記憶力は不思議で、ことばも無意識に溜まっていて、人に会うとあふれ出す感じがします。10年経っても毎日新鮮で、今日はどんなことばを発見できるかな?とワクワクしながら多言語のSDを聞くのが日課です。

ことばだけではない、学び

 ファミリーに参加すると色んな人が体験を話します。それに共感したり、自分にも気づきが沢山あります。
 私は最近「ことばの繋がり」を見つける事がすごく面白いです。韓国語の音を聞いて中国語や日本語がすごく似ている!と感じたり、ロシア語とトルコ語に同じ音の単語を発見したり、一つのことばだけでは感じられない面白さがあります。
 また、ことばから歴史や文化も見えてきたりして、ことばだけでなくいろんなことが自然に学べて飽きません。それを一人でやるのではなく、メンバーと一緒にやるので楽しい気持ちが続くのだと思います。こうやってことばを育てていると、自然と他人を受け入れたり、自分の意見を話したりすることが増え、人間的にも豊かに成長できる気がします。ヒッポを続けて、これからも色んな人やことばと出会い続けていきたいです。

Kさん親子

(Kさん・3児の母/福岡県)