ヒッポファミリークラブ西日本の4人の若者が、それぞれの留学、言葉について語る「ボクらの留学」第2回が5/3に開催された。今回のメンバーはこの4人。
- カイ:2年前、タイへ高校留学
- リオ:2年前、スペインへ高校留学
- YOYO:今年3月まで、アメリカ高校留学
- サンサン:来年の1月から、オーストラリアへ高校留学予定
男子同士ということもあり、特有のリズムで小気味よく進んでいった今回。
40分間があっという間に過ぎていき、まさかの延長戦も?
そんなお話の一部を大公開いたします!
好みの女の子の話から、文化の多様性について
前回と打って変わって、男子スペシャルということで、女の子の話なども含めて、いろいろな話ができればと思うんだけど、どう?
じゃ、まず僕から。女の子の話だけど、俺自身眉毛が濃いコがタイプで、スペインは眉毛が濃くてナイススタイルで、自分にとってはパラダイスだった。
正直、もう1年か2年、いても良かったと思うくらい。(笑)
俺は小柄で胸の小さめの子が好き。(笑)
オーストラリアといえば、高身長、モデル体型。中学生で修学旅行で行ったときは見つけられなかったから、今回9か月の間で5人はそういう人見つけてきたい。(笑)
タイは背は低いけど、綺麗な人は多い。お店に働いている人も綺麗で、オーダーのときに声をかけると、返ってくる声がめっちゃ低い、っていう(笑)
オネエ系か!タイは、そういう人も綺麗だもんね。
同級生とかにも普通にいたしね。程度にもよるけど。みんな誰もどうとも思っていない感じ。
尊重できてるって感じか。
台湾、韓国、アメリカに行ったりしたときには見なかったし、ある意味、タイ独特って感じなのかなぁ。
そういえば、俺もそうだけど、みんな中学のときに、アメリカ行ってるよね。
俺が行ったカリフォルニアってメキシコと接してるから、メキシカンな文化が強かった印象。ナチョスとかトルティーヤとか、結構いっぱい食べた。
カルフォルニアとか、家のなかの会話が英語とスペイン語と両方聞けたり、するもんね。YOYOはイヤロンでもアメリカ行ったけど、どうだったの?
中学のときのアメリカ交流で、(ホストファミリーが)仕事とかの関係で(忙しくて)誰にも構ってもらえないと感じたり、不完全燃焼だった。このままじゃ終わりたくない、リベンジしたいな、って。
リベンジできた?
3か月残して、帰ってきたからね…
(YOYOは今年3月、コロナの影響で緊急帰国している)
留学あるある「日本の学校での留年ってどうなの?」
サンサンはこの冬からだけど、周りのひとになんか言われたりした?
なんで行くの?は絶対聞かれるよね。
自分としては、人見知りを克服したいから。
留学行くって言ったら、「留年するけど、どうするの?」って大体聞かれるじゃん?リオとかどうしたの?
俺は今まさに絶賛留年中なんだけど、自分が留学きめる中で実は一番の壁だった。同級生たちと離れて、全然知らない1年後輩の皆の中に入ることになるしね。
でもヒッポの帰国生メンバーに打ち明けたら、「異国の地で1年間対応して帰ってくるんでしょ?それなら、日本でのそんなこと心配することないでしょ?」って。行った人から聞いた言葉がグッときた。
それはそう!
帰ってきてからも、自分に自信を持っていたから、自分から話しかけることもできたし、だから、1週間くらいであっという間に友達もできて、楽しくなった。
YOYOは先日、帰国してきて、学校に行ったんだっけ?
俺野球部なんだけど、(同じクラスに)後輩がおらんのよ(涙)
(俺の場合)結構、部活、サッカー部の後輩から広がっていった感じだもんね。
授業の配布物とかのときに、「ありがとうございます」って敬語で言われる。つらいわぁ(笑)
留学、留年をネタにしていくしかないよね。
「俺のインスタのアカウント、ほとんどタイ人」とか?(笑)
未知が楽しい!
留年のことは、「行く前の悩み」だと思うんだけど、「行った後の悩み」とか「言葉」のこととか、ってなんかある?
カイはタイ語って分かった?困らなかった?
行く前は全然わからなかったよ。文字も子音44コあるうちの1個2個覚えた程度。未知な言葉だからこそ、良かったってのはある。
(タイ語文字をシェアして)これってなんて意味だと思う。
これでバンコクの正式名称。これを毎日覚えるっていうのも楽しくて。まるで子供みたいに道で見かける看板を見たり、頼みもしないのに、店のメニュー表をずっと見てる、ってのがすごく楽しかった。これは、未知の文字だったから、興味がずっと続いたのかもしれない。初期の段階で読めるものだったら、続かなかったかもしれない。あれなんなんだろうって、ずっと思えたから。
カバジンみたいに?
*カバジン=ヒッポのCDの一つ。「ぼくはなぁに?」「あれなぁに?」と問いながら様々な動物と出会うカバの男の子·カバジンのストーリー
赤ちゃんのころにしてたような、覚えたての言葉を繰り返すような感じ。みんなも経験あるか、わからないけど、友達の真似をして喋った言葉は80~90%通じる。その体験がすごくおもしろかった。言葉を覚えるつもりじゃなくても、いつの間にか身についている。逆に分からなくて、辞書で調べた言葉って5秒くらいで忘れるよね。結局、どこで使ったらいいかわからないし。
うんうん。人と喋るって大事よね。聞くだけじゃなくて、使ったら、忘れない。
だから、やっぱり、場から拾う、自然からもらう、って大事だなぁと。
(将来)タイ語をどこで使うかビジョンはまだあまりないんだけど、教員免許なんかをとって、海外で日本語を教えたりできたらいいな、って思っているんだけど、YOYOはなんか将来について考えていることはある?
行く前から数学の先生になりたいと思ってて、でも、人前に立ったり、話したりが面倒だった。でも、アメリカに行って周りは知らない人ばかりで、すぐに、それらが始まっている状況。めんどくさがっていたら、会話もできない、友達もできない。変わらなきゃいけない。面白かったのが、変わろうとしている自分の行動が楽しい!って思えたこと。ゼロから関係を作る、ということが楽しいと感じた事は、これから大人になるとき、もっと言えば、今から留年の時間が始まって友達との関係を作っていく中でも絶対に生きる。
楽しい時間がもう1回、何回も訪れるって感じね。
未知って楽しいよね。どこに行ったとしたって、結局未知なんよね。
学校進学するっていうのも、すでに未知だしね。
その地に染まる「ホームステイ」
タイで授業を受けてたクラスが日本語専攻のクラスで、全体で30人いる中で、すでに10人日本に行って、いない、って状況だった。9人は福井と静岡の学校の寮で、1人だけ大阪にホームステイで行って、その子たちが1月~3月にかけて、次々帰ってきたんだけど、日本語の出来上がり方が全然違ってて。寮の子たちは、寮ではタイ人同士、学校では日本人と生活していたんだけど、習得してきた日本語は、東京弁、っていうか、標準的な日本語、って感じだった。かたや、大阪でホームステイした子はめっちゃ関西弁で帰ってきたの。イントネーションも、「~なんだよね、知らんけど」みたいな言い回しとか、含めて。凄かった。
その地に染まる、って大事よね。
それを見て、ホームステイって凄いんだなぁと。その地に染まるからこそ、分かる文化とかもあるしね。日本人ってこうだよね、って話をするときも、やっぱりその子が一番わかってる。日本人だから感じる、とか、食卓で何々するとか、家庭内でどうしてる、とか、そういうことまで分かるのは、ホームステイならではなのかな、と。
で、帰ってきて、自分でも感じたんだけど、(自分は)ホストの話し方と似てるなぁ、って。やっぱりコミュニティーの言葉になるなって。ホストがやっていたジェスチャーとかも、自分が帰ってきた当初、タイ語で喋るときにいつの間にか出ちゃってる。それがホームステイの、そして、ヒッポのいいところだなぁ。
自然体で話せる仲間たち
こんな話を話せるところもヒッポのいいところだと思う。こんな話、学校で話しても、ふぅんで終わってしまったり、興味を持って、いつまでも聞いてはくれないだろうし。
いろんな人がいるからね。子供から大人まで。なかなかいないよね、ちびっ子の友達なんて。
おらんおらん。俺たち、0歳の友達だっているんだもんね。
ファミリー(定例の集まり)で遊んでて、この子誰の子どもだっけ?って、会が終わって初めて分かることもあるし、ね。(笑)
知らない子供から突撃されて、遊んでるなんてザラにあるしね。
ヒッポの環境だからだよね、いい意味で。
子供だけでなく、大人に対してもそう。学校の先生にも言われたんだけど、いろいろな人に対して、喋り慣れてるね、って。
同級生とかが、先生とか大人と喋るのを見てるときに、もう少し愛想よくてもいいんじゃない?って思う。
みんなガチガチで、ね。
自分が大人と話したりするの好きで、苦にしてないから、余計に感じるのかも。
おっさんとかおばさんと話合わせるのも楽しいし、ね。
留学行くときに、自分のことのように心配してくれるし、背中押してくれるし。帰ってきてからも、いろんな場で話させてもらえるし、それによって自分の体験も深くなっていく。
みんな、どんどん引き出してくれるからね。
ヒッポで行って、ほんとに良かったって思うよ。
やっぱり縦のつながりがあるっていうのもいいよね。
ほかの留学団体がどうとか分からないけど、おととし、去年行きましたって先輩から体験を聞けるのは大きい。担当の大人から「例年こうなんで」って話を聞くよりも、先輩たちの声を聴けるほうが現地の風を感じるっていうか、そんな年の近い人たちの話がいちばん自分にしみる感じがするよね。
そんなこんなで、どんどん盛り上がっているんだけど、そろそろ時間になってしまうんです…。
話し足りないので、二次会をやろうと思います!残れる人はぜひ残ってください!
いかがでしたか?
二次会では参加の皆さんからの質問に答える形で、続きました。質問で一層引き出される彼らの体験。聞き逃した方は、またの機会にぜひ聞いてくださいね!
続いての第3回開催は女子トークです。お楽しみに!