【高校留学レポート-イタリア】留学で気づいた !私の中の私

大西菜月(おおにしなつき)
留学時:高校3年生
留学先:イタリア
留学期間:2018年8月〜2019年6月

「青春でいっぱいのはずの高校生活が、平坦なまま終わってしまう!!」 

「普通」という言葉がまさに似合う私がこんなことを思い、自分を変えるために YL(イヤーロング=ヒッポの高校留学プログラム)を決意した。 

私が YL に行ったのはイタリアのトレントという町。
ホストファミリーも友達もみんな優し
くて素敵な人たちばかりだった。

だけど、最初はイタリア人の輪の中に入っていくことがすごく勇気のいることだったし、わからないイタリア語の中で過ごすことはすごく神経を使った。

なかなかうまく自分が変わっていっている自信のなかった私は、一人になったとき、いつのまにか、空がきれいな青色ですごく大きなものだと忘れるくらい下を向いて歩いていた。 

私は学校で Anna という友達ができた。
いつも Anna と一緒に過ごしていて、唯一 Anna に
は自分を変えたいという心の内も話せた。

そしてクリスマス。
Anna は私にこんな内容の手
紙をくれた。 

「無理に変わる必要はない。
そのままのあなたが好きだよ。
あなたがあなたのまま生まれてきてくれてありがとう」

その瞬間、今まで自分が変われていないとネガティブに考えていたことが馬鹿馬鹿しく思えた。

この短期間でこんな素敵な友達ができた自分を褒めようと。

そして私は上を向いて歩けるようになった。 

だからといって、頑張ることをやめたわけではない。

私にはいつも守ってくれるホストファミリーと、こんな風に思ってくれる友達がいると思えたら、勇気を出していろいろな人に話しかけることができた。
そしたら話せる人も増えて、私のイタリア語も伸びてきた。 

イタリアから帰ってきてからも、誰とでも壁をつくらず話すし、高校生活も人の目ばかりを気にせず、楽しく過ごせた。 

私は今も、もしかしたら「普通」かもしれない。
だけど、そんな自分を今は認めることができる。 

イタリアの友人と(高校留学)
Annaと大西さん(左)