私は2004年に主人と息子(当時小学校1年生)、娘(当時幼稚園年少)の家族4人でヒッポファミリークラブに入会し、今までにたくさんのホームステイ受け入れをしてきました。
どのゲストとも本当にたくさんの思い出がありますが、今回は2008年にロシア人のホームステイ受け入れをした時のお話をさせていただきます。
ゲストはマーシャというとても明るく子供好きな気さくな女性。
ちょうどその年の夏に息子が一人でロシアにホームステイに行くということもあり、私たち家族はロシア語、ロシアの食事、ロシア人、ロシアの文化などロシアに興味津々でしたが、一方で小5の息子を一人でロシアのホームステイに行かせる不安も多少ありました。

「ロシアって近くて遠い国なんだよな〜」
ロシア人の受け入れは初めてで、ロシアの人ってどんな感じなんだろう?
日本の食事は大丈夫かな?等など心配しましたが、実際にマーシャに会ってそんな心配は一気に飛んでいきました。
彼女は日本語はほとんどわからなかったけど、日本にとても興味があり、日本の家庭料理、お茶、お琴・・・と何でも喜んでくれました。
なので私たち家族は皆すぐにマーシャのことが大好きになったのです。
当時料理に興味を持っていた息子はマーシャと一緒に楽しそうにロシア料理を作ったり、外出すると娘はマーシャと手を繋ぎ、いつもべったりくっついて嬉しそうにしていました。
知っているロシア語を使ってマーシャとおしゃべりをしたい私や主人、マーシャと一緒に遊びたい子供たち。
家族でマーシャの取り合いです。笑

そしてホームステイの受け入れをする度に、国やことばが違っても臆することなくその人に関わろうとし、ゲットしたゲストの母語をなんとか使おうとする子供たちの姿を見ながら、親としてとても嬉しく感じました。そして同時に、この環境が子供たちだけでなく大人の私たちにとっても大きく世界を広げ、人生を豊かにしてくれていると感じています。
不思議なことに、1週間程のホームステイ受け入れが終わる頃には息子を一人でロシアにホームステイに行かせる不安がすっかり消え、「この子ならきっと大丈夫 !」と思えるようになっていました。

(Y・Oさん/福岡県)