ドイツへ半年間留学に行っていた大学3年生(現在)のカイトに、ヒッポファミリークラブのフェロウ(地域のお世話役)の佐藤キャサリンがインタビューをしました。
新型コロナウイルスの影響で1年間いる予定だったのが帰国が早まってしまったカイト。そんな中でも、とても前向きに、元気にドイツでの経験を振り返ってくれました。まずドイツ語、そして、英語で短く体験を話してくれたのですが、英語にもドイツ語のような発音を感じました。
逞しくなって帰ってきたカイトの経験をご覧ください。
ドイツに行ってどうだった?
まだコロナの影響がないころは色々な国のひとがいるから、差別もなくて、ドイツ人もアニメなどで日本に興味を持ってくれている人も多くて楽しかった。
ドイツ語もそうだけど、英語とか、そのほかの言葉がすごく伸びたと聞いたんだけど!!
授業が英語だったから、英語が一番伸びたと思う。
次がドイツ語かな。その次に自分が頑張ろうと思っていたのは韓国語。
「コーヒー」と「鼻血」
英語や他の言語でもいんだけど、面白かった言葉の体験はある?
カフェテリアでコーヒーを飲んでいる友達の韓国人に、韓国語で「コーヒーおいしそうだね」と言ったつもりが、「鼻血、おいしそうだね」と言っていたという経験。それでずっとその韓国人の子に笑われてたっていう。(笑)
韓国語のコーヒーは「コ」ではなく、口をあけてコをいう感じ。日本語にはない発音なんだけど、それが最初は分からず、「鼻血おいしそう」と言ってた。(笑)
その友達は日本にも住んでて、日本人がその発音の区別がつかないことを知っていて、違いを教えてもらったらすぐに言えたし、分かった。その友達は「カイトは昔から韓国語の音に慣れていたから、その違いがすぐに分かってくれたんだね」と言ってくれた。
へ〜〜!
体のなかに、多言語がある状態でいるってすごいねー!
耳も口も心も開いてる!!
韓国人とは韓国語で話したいし、英語だけじゃ勿体ない、いい環境だった。いろんな言葉を発揮できるいい環境だったと思う。
いろんな言葉を聞いて、真似して、っていうヒッポの環境で日常にやってきたことを、向こうでも当たり前にできるっていうことは凄いことよね。
フランスとかスペインの人とかもいて、知ってる言葉は耳に入ってくるし、自己紹介くらいできれば仲良くなりやすかった。その人の第一言語をひとことでも喋れれば、すごく大きい、ってことを肌で感じられたって感じ。
「耳と口と心が開いてる」って、まさにそんな感じなのかな?
ひとつの言語をしっかりマスタした実感はあまりないけど、いろんな言語を試したし、その環境にいた、っていうのがすごく自分にとって大きかった。
ほんとうにヒッポをやっていて、「耳の力」は凄いって感じる。
ヒッポの小さな子供たちも、将来がほんとに楽しみになるね〜!
ヒッポでいつもやっている「自己紹介」の力を感じるんだけど・・・その話も聞きたい。
彼らの第一言語で自己紹介をするだけで、「カイト、何か国語喋れるの?」って言われる。ヒッポの環境にいるときは何か国語かの自己紹介ができることが当たり前のようになっていたけど、それだけでも相手はとても喜んでくれるし、本当に凄いことだったんだと実感した。
耳は自分の知っている言葉に近づけて聞く
これからもいろいろな経験を話してほしいんだけど、最後にひとつ、何かエピソードを話してもらってもいい?
また韓国人の友達とのことなんだけど、スペイン語の曲で「Despacito」って曲があって、「Poquito Poquito」(ポキート・ポキート)って歌詞があって、イントロを聞いたとたんに「トッポキ、トッポキ」って彼は言ってて。
ゆっくり聞いていたら確かにそう聞こえる!
その友達にはそう聞こえてたみたいで、それが面白いなと思えたし、聞き取り方って全然違うな、って思った。
面白い!!
自分の知ってる言葉と近いものが引っかかるって感覚かな。
うちに少し前ステイしていたスペイン語圏のラケルちゃんが「おなかすいた」が「una casita」(小さな家)にいつも聞こえてたって言ってたようなもんかね。(笑)
そんな感じ。(笑)
もう時間なんだけれど、これからもいろんな経験を話してくれるかな!
はーい!!
インタビューはいかがでしたか?
カイトは2歳の頃から家族でヒッポに参加していました。いろんな言葉や人と触れ合いながら育った、そんなカイトらしい留学生活や、言葉、人との交流が垣間見えました。また報告を楽しみにしています!