わが家には、韓国とマレーシアに2人の娘が、そしてシンガポールに息子が1人います。
もちろん血のつながりがあるわけではありません。彼らは、わが家でホームステイをした子ども達、ヒッポを通じて、私たちの家族に加わった大切な存在です。
今回はその1人、マレーシアの娘・ヒダヤちゃんの話を。

彼女はとても明るく、初対面でもすぐに打ち解けられました。
「私の国は多民族国家だから、誰とでもすぐに仲良くなれるし、一度会ったらみんな友達だよ」と笑顔で話してくれたのが印象的でした。
そしてマレーシア語、英語はもちろん中国語、日本語も堪能でびっくり!
彼女に色々な言葉で会話してもらったり、一緒に歌を歌ったり楽しい時間を過ごしました。
私も彼女みたいに色んな言葉で話をしたい!
彼女にどうやったらそんなに話せるようになるの?と聞いたら「よくわからない、だけど歌を歌ったらいいのよ」と笑顔。
様々な言語を聞いたまま真似して口に出すことを「歌う」と表現するヒッポと重なり、ヒッポと一緒だ!と納得したのでした。
彼女はイスラム教徒でした。彼女との生活の中で、私たちが心配していたのは「ハラール(Halal)」の食事です。
最初は戸惑いましたが、一緒にスーパーへ行き、彼女が食べられるものを選ぶことで、少しずつ理解を深めることができました。そして信仰心の強さにも驚かされました。

私たちにとっては当たり前の生活習慣も、彼女にとっては違和感を覚えることがあったかもしれません。
でも彼女はいつも笑顔でした。
お互いの文化を尊重しながら生活することで、異文化を知ることの大切さ、そして「違い」「同じ」を楽しむことの素晴らしさを実感しました
(A・Hさん/広島県)