私たち家族は、10か月間、スロバキアの女の子をホームステイ受け入れしました。
ヒッポには日帰りのショートステイから10か月くらいのホームステイまで、各家庭の状況に応じて様々なホームステイ受け入れがあります。6年間で数えきれない程の受け入れをしてきたけど、10か月の受け入れは初めて!
受け入れを申請する時に色々な国から来る事を知って、「1番今まで関わりが無く、ましてや言葉はさっぱり分からない、そんな国に住む人と出会いたい」とリストを眺めながらスロバキアの子が来たらいいなぁと考えていました。だから、決定した時はすごくワクワクしました。

そこから未知の体験がスタート!
とってもシャイな女の子、そして、身体が少し弱くて、日本の夏を経験してバテバテ。
日本の夏は、カラッとしたヨーロッパの夏とは違いジメジメのアッツアツ。5月から9月くらいはよく体調を崩して寝込んでいました。
そんな中、彼女は学校の部活を2つ掛け持ち、そのうちのダンス部にのめり込んでいったのです。全国でも有名な学校で、帰国の前日がなんとダンスの発表会。本当にギリギリまで朝早くから夜遅くまで部活に明け暮れる高校生。
言葉もどんどん博多弁まっしぐら!家では私が広島弁。
だから帰国時は方言ミックスの日本語ペラペラガールになっていました。
我が家には小学生の娘がいたので、あまり2人きりでお出かけしたり、ゆっくりお茶しながら話すという時間は取れなかったけど、学校から帰って来ると、「ママ」って言ってキッチンに来て色々話したり、ヒッポのおかげでファミリーの場(定例会)を通して自分たちの日々を振り返り話ができました。

ファミリーのメンバーも受け入れに積極的で、2か月に1回は誰かがどこかの国の子を受け入れしてるものだから、月1回ほど持ち寄りパーティーしたり。国際色豊かなとっても濃い10ヶ月を過ごしました。
初めはシャイで「みんなの前で話すとか無理」と言っていた子が、最後は沢山の人の前で堂々と日本語でスピーチするまでに成長。帰国時はすごく寂しかったけど、帰国してからも連絡をとっていいます。近況報告で写真も送ってくれ、向こうの家族とも連絡を取り合う仲になりました。
色々な受け入れをしてみて、期間は関係なく、本当に不思議な縁で、受けたその時の関わり方で、本当の家族の一員って感じになる。受けて終わりじゃなく、これからも長く続く「遠くに住む家族」になる。
行く行くと言いながら、まだ行けていないのだけど、今度は私たちがその子の国に行こうと思っています。
(K・Cさん/福岡県)