私は夫と3人の子供と一緒にヒッポの活動をしています。
ヒッポに入って三年、私たち家族はガーナ、ケニア、中国、韓国出身の方々のホームステイ受け入れを経験しました。
その中でも初めてホームステイの受け入れをしたガーナ出身の留学生家族(G- family(父・母・娘2人。計4人)について特別な思い出があります。
当時私はとても緊張していて、彼らが快適に過ごせるよう「おもてなし」の気持ちで、部屋を整え、できる限りの準備をしました。
対面後、我が家で過ごし夕食の準備を一人していると、「Can I help you? 」とG-familyの母が声をかけてくれたので、ブロッコリーを切ってサラダを作ってもらいました。「Next?(次は何をしましょうか?)」と聞いてくれたので、料理の仕上げを手伝ってもらい、食事スタートです。
食事中、G-familyの母は子供達に対し「By my self」「Eating」「Sitting」と簡単な英語で声掛けをしていました。ことばは違えど躾の内容は万国共通なんだなと思いました。
そして、最後は食器洗いをしてもらい、次の日には掃除機を掛けてくれました。
それは、私が母として過ごしている日常そのままでした。
彼女も彼女の日常を我が家で過ごしてくれていたのだと思います。
その姿が嬉しく、私の心がふっと軽くなりました。
このホームステイを通じ、国際交流そのもののハードルが下がった気がします。
いつもの食卓に一品おかずが増えるだけでOK。料理も片付けも一緒にすればよい。
ヒッポのホームステイの楽しみは「日常」であること、だと改めて思いました。
(Jさん/岡山県)